塗料とは、塗装して初めて1枚の膜となり、
物体の劣化をさまざまな外的要因から守り、かつ外観をよくするものです。
具体的に塗料の原料は、以下のものの組み合わせでできています。
これらの組み合わせの仕方で塗料それぞれの特性が決まりますが、住まいの塗り替え用塗料選定の際には、特に重要なのが樹脂です。
この樹脂の種類が、耐候性を大きく左右します。
・新築時の塗装に良く使用されています。
・塗り替えに関しては、現在はほとんど使用されていません。
・耐久年数は、約3~5年くらい。
・最もポピュラーな塗料です。
・値段も比較的安価で、場所を選ばず多方面に使用できます。
・特に木部を中心に頻繁に使用されています。
・店舗など、5年程度で定期的に塗り替えをする方におすすめです。
・一般的な戸建ての塗り替えでは、最もポピュラーなものです。
・主に屋根や外壁などに使用され、耐久性・コスト両面から見てバランスの取れた塗料です。
・10年くらいのサイクルでの塗り替えをお考えの方におすすめです。
・ナノテクノロジーを利用し、緻密な塗装膜が造られます。
・塗料の製造段階から石油系資源を極力省いた、地球に優しい塗料です。
・親水性塗装膜による、セルフクリーニング機能が付いています。
・ランクは、シリコンとフッ素の中間くらい。価格も比較的手ごろです。
・オーストラリア生まれの超弾性塗料。660%の伸縮性で、防水性を保ちます。
・「塗り重ね設計」による、ライフサイクルコストの軽減。 (次回の塗り替えの時は上塗り1回のみでOK)
・アステック防かび仕様は、JIS規格指定13菌を大幅に上回る400種類のカビ菌に対応。
光触媒機能により、汚れを分解します。
超親水性により、汚れが付きにくくなっています。
遮熱効果や、大気を浄化する機能がついています。
施工や取り扱いにやや難しい点があります。
塗料の中で、最高ランクの塗料です。
強靱な塗装膜をつくり、20年以上の高耐久です。
大型ビルや橋梁など、25年以上の実績があり、耐久性能は実証済み。
塗料は、人の手で塗装されて初めて塗装膜となり、建物の保護や美観などの機能を果たしていきます。
当然の事ですが、いくら良い塗料を塗っても施工が悪いと良い塗装膜が形成されません。
塗料メーカーのカタログにはほとんど、
・気温5度以下湿度85%以上の時は施工してはならない。
・下塗りと上塗りとを重ねる時の間隔(インターバル)
・塗料を水やシンナーなどで薄める量(塗料の希釈量)
この注意点を守らないと、本来の耐久性や下地との密着不良や塗装面のムラなど、様々な不具合が生じてきます。
『メーカー仕様遵守の施工』をしたときに初めてカタログ通りの性能が得られるのです。
また、何でも高級な塗料を選べば良いわけでもありません。塗料自体の性能・耐久性を良く確認し、建物に合う塗料、そこに生活するご家族のライフスタイルなど多方面から考慮して、無駄のない塗料選びをお勧めします。